Don Park's Daily Habit - Visual Security: 9-block IP Identification
ブログ "Daily Habit" の Don Park 氏は,ブログのコメントに暗号化された ID を添える代わりに, ID から生成された「模様」を添えるようにした。すると……効果は一目瞭然。無味乾燥な文字の羅列が並ぶ時代からはおさらば,コメントには色とりどりの「模様」が咲き乱れるようになった。なんて素敵なアイデアなんだろう!
最近の OS に付属の壁紙は,けっこうカッコいいものが多い。昔は OS に付属の壁紙というと,どうにも垢抜けない画像ばかりが収録されていて,その使いでの無さには悩まされたものだけれど,最近は付属の壁紙だけでも,それなりにサマになってしまう感じがする。
こういったたぐいの壁紙は,通常ならばプロの写真家から買い取りで入手したものが収録される。だけど,ちょっと考えてみてほしい――例えば Microsoft ぐらいの規模の会社になると,アメリカ国内だけでも約4万人もの社員が控えているわけで,その中にはプロ級の腕前を持つアマチュア写真家が少なからずいるはずだ。もちろんその多くは,自分の作品が OS に付属の壁紙として収録されるとなれば,喜んで請合ってくれることだろう。
また,そのようなアマチュア写真家は, Microsoft 社内に限らなくても多く見つけられるはずだ。例えば Flickr などの写真共有サイトをあたれば,プロ級の腕前を持つアマチュア写真家など,ざらに見つけることができる。
Windows Vista に収録された壁紙は,そういったアマチュア写真家たちから提供されたものであることを,ブログ "The Old New Thing" の Raymond Chen 氏は明かしている。クリエイティブ・ディレクターの Jenny Lam 氏によれば,この手のアマチュア写真家には,一部のプロ写真家が持っているような「エゴ」が無いため,むしろ仕事は進めやすかったのだという。また,プロの写真家が紙媒体のために撮る「写真」が,コンピュータ画面上でも見た目に映える「写真」であるとは限らないとも指摘している。
たしかに Flickr の写真には非常に質の高いものが多く見受けられる。 Vista の壁紙として採用された写真家の一人である Hamad Darwish 氏の写真などは,個人的にも壁紙としてよく使っていたものなので,これを OS の壁紙に使いたくなる気持ちも分からないでもない。
それにしても, Microsoft がこの手のアマチュア・コミュニティの力を借りるというのは,ちょっと珍しいケースのように感じられた。面白いからいいけど!